
テンバガー発掘
これは何か
日本の中小型株から「10倍を狙える候補」を探します。時価総額50〜300億円という規模帯は、海外の機関投資家向けデータベースがほとんどカバーしていないため、有価証券報告書ベースの一次情報を直接読みにいきます。
発想の起点:伸びる会社は人が増える
採用は、経営者が需要を確信していないとできない意思決定です。しかも売上や利益より先に動きます。つまり決算に出る前の成長の兆候が、従業員数には出ています。
ただし「人が増えただけ」では意味がありません。増員したぶん生産性が落ちていれば、それは成長ではなく人件費の先食いです。この2つを同時に満たすことを条件にします。
スクリーニング条件
必須(すべて満たす)
・時価総額 50〜300億円
・売上高が3期連続で増加(できれば年率+20%超)
・従業員数が3期連続で増加
加点
・増加ペースが加速している
・売上成長率 > 従業員増加率(このギャップがプラス=人を増やしながら生産性も上げている)
・ストック型収益、解約率が低い
・ニッチ市場での高シェア
減点・除外
・従業員数が減少または横ばい
・人は増えているのに一人当たり生産性が落ち続けている
・赤字継続、単一顧客への極端な依存
出力サンプル
【サイバーセキュリティクラウド(4493)】
■ 従業員数トレンド
2020年 59名 → 2025年 164名(3期連続増・増加ペース加速)
■ 一人当たり生産性
売上・営業利益ともに改善方向。売上成長率が従業員増加率を上回っており、
人を増やしながら生産性も上げているパターン
■ 判定
候補に入れる。時価総額約172億円で条件レンジ内。
(実際の出力では株価・PER・業績・事業内容・懸念材料・出典まで含めて返します)
従業員数データの読み方
有報の従業員数は年1回しか更新されないため、数字そのものより「差分と内訳」を読みます。
・連結と単体の差 → 連結だけ増えていれば買収。オーガニックな成長と分けて評価する
・臨時従業員の増減 → 正社員が急増して臨時が同数減っていれば、純増ではなく非正規からの登用
・セグメント別 → 全社では増えていても成長事業では減っていることがある
・地域別 → 海外で増えているのか国内なのか
・平均年齢と平均勤続年数 → 急低下は大量採用、急上昇は採用停止のサイン
臨時従業員が多い業種(小売・外食・製造)では、臨時込みの総人員でも必ず計算します。正社員だけで見ると非正規比率の変化で数字が大きく歪むためです。
出典
IRBank(有価証券報告書ベースの従業員数・業績)、EDINET、株探、各社IR開示・決算短信・TDnet。特定のサイトを唯一の依存先にはしません。
FAQ
Q. 銘柄の売買推奨はしますか
しません。事実と、そこから読み取れる構図の提示までです。投資判断はご自身で。
Q. 大型株にも使えますか
条件は中小型向けに設計していますが、従業員数トレンドと一人当たり生産性の分析自体は規模を問わず機能します。銘柄を指定いただければ大型株でも検証します。
Q. データが取れない場合は
「取得できず」と明記します。推測では埋めません。試算した数値には「※試算」を付けます。
Q. どのくらいの頻度で使うものですか
有報は年1回更新なので、発掘は月1回程度で十分です。既に持っている候補の答え合わせに使うのが効果的です。


